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【ワークショップレポート・前編】Z世代が考える「私にとってのウェルビーイング」

「ウェルビーイング」というキーワードについて、今、Z世代はどのように感じているのでしょうか。SNSネイティブであり、コロナ禍で学生生活を送る中で、若い世代がどんな言葉でウェルビーイングを語るのか、ぜひ直接聞いてみたいと考えました。この記事では、企画からワークショップの前半の様子をご報告します。

(この記事は、2022年12月26日に「ベネッセ ウェルビーイングLab」公式HPに掲載した内容を、転載しています。)

企画段階からZ世代とともにワークショップを設計

「Z世代のコミュニティーに、ウェルビーイングをテーマとしたワークショップができませんか?」とご相談をいただいたのが、今回のワークショップのきっかけでした。対象となるのは、社会課題の本質を学び、解決に向けたアプローチを考え、発信していく、「ポストSDGs」を見据えた16~25歳までのZ世代コミュニティー『nest(SB Japan Youth Community)』。

このユース・コミュニティーのユニークなところは、企業と学生をつなぐプロデューサーやメンターとして、大学生が参画しているところです(『nest』メンバーには高校生から若手社会人までが参加していますが、メンターなどは大学生が参画しています)。まずはワークショップの企画を考えるにあたり、この5人の大学生の視点がとても参考になったことは間違いありません。「ウェルビーイングの基本概念や現在地がわかるインプットはありますか?」「参加者が、自分に足りなかった視点に気づいたり、思考のさらに外側にもウェルビーイングがあることに気づけるプログラムにしたいです」「人間以外(例えば野生動物?)のウェルビーイングまで考えてはどうでしょう?」など、ハッとする意見が。

話し合った結果、ワークショップのテーマに設定したのは2つ。シンプルな問いです。

最初に「ウェルビーイング概論」のようなインプットがあった方がよい、という意見もありました。でも一般論から入るよりも、今、自分が感じていることや、他のメンバーのリアルな言葉を出発地点にしようと考えました。そこで、まずは自分の言葉で何度もアウトプットし、その後で新たな情報をインプットして思考の枠を広げる時間を設けることに。試行錯誤をしながら、約4時間という長時間のワークショップの準備を急ピッチで整えました。

一人ひとりが、自分の言葉で語り、受け止めあうワークショップ

2022年9月、オンラインとリアルのハイブリットで開催されたワークショップには、海外在住者も含め、高校生や現役の大学生、働き始めた社会人と多様な若者が参加してくれました。会の冒頭、このワークショップのテーマでもある「ウェルビーイング」を知っていますか?と質問を投げかけると、ほとんどの参加者が手を挙げます。改めて「ウェルビーイング」というキーワードが浸透していることが印象的だった後で、本題のテーマへと入ります。
4~5名ずつのグループになって、自己紹介をしてから自分の考えを話します。20分たったらグループをシャッフル。前のグループで出た声も交え、新たなメンバーと意見を交換。これを3回繰り返し、最後に一緒になったグループのメンバーと発表用にまとめていきます。

第1部はオンラインとリアルのハイブリットでワークショップを進めていきます

テーマ1(第1部)
あなたにとってのウェルビーイングとは?

各自が普段の生活を振り返りながら、どんな状態のときにウェルビーイングを感じたかを出し合います。

さまざまな言葉が出る中でも、共通項として目立ったのはモノや身体ではない精神的な豊かさについて言及していたことでした。その上で、多くの共感を集めたのが自分らしくあるための場所、という意見。セッションを重ね、様々な参加者と意見を交換しながら、最後に一緒になったグループで意見をまとめて発表してもらいました。他のグループの発表を聞きながら、うなずいたり、メモをとったり。約1時間の第1部のセッションを終了しました。

言葉にする、伝える、って難しいけれど楽しいこと

このワークショップについて、高校生が感じたことの一つは言葉にすること、伝えることの難しさだったようです。「言葉の定義の難しさや、考え方の多様性を改めて感じました。例えば、“わがままになる”という言葉一つでも、いろいろな解釈の仕方があって、お互いの意見を融合させるのはすごく難しかったし、楽しかったです」「ウェルビーイングは目に見えないし、なかなか言語化できない。でも、誰かと共有することで自分のモヤモヤを解消することができた」などの声が。

ワークの間はもちろん、休憩時間にも会話がはずみます

コロナの状況を見ながらも、できるだけ対面で参加してもらった今回のワークショップ。多様なメンバーと1つのテーマについて、何度も言葉を交わし合う体験は、参加者にとっても大変楽しい体験となったようです。

後編の記事では、「テーマ2.社会全体をウェルビーイングにするために、自分たちにどんなことができる?」についての声をご紹介します。

文:「ベネッセ ウエルビーイングLab」研究員:I


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